事前調査・対策を怠った事故が多発
事前調査・対策を怠った結果、全国各地で施工発注者が検挙・書類送検されています。
今後は、以前にも増して『処理業者が安全・確実な処置をするかどうか』が業者選定の際に問われます。
小学校を飛散防止対策無しで解体し、700人以上が曝露
(神奈川県綾瀬市/平成25年)
市立綾瀬小学校の旧校舎をアスベスト飛散防止処理を行わず解体。機械室にあった煙突2本から飛散したアスベストに700人以上が曝露し、市長・副市長の減給にまで発展した。
飛散防止措置をせずに耐震補強を行い書類送検
(東京都/平成28年)
新宿区のビルの耐震補強工事を行う際に、石綿が使用されていることを知りながら対策せずに施工。元請の建設会社及び施工業者を書類送検した。
マンション解体時に事前調査を行わず書類送検へ
(大阪府/平成28年)
マンション解体工事を行う際に事前調査を行わず解体を開始。情報提供により北大阪労基署が調査し、建設会社Nとその専務を書類送検。
除去工事中に基準値52倍のアスベストが飛散
(埼玉県/平成25年)
煙突内壁のアスベスト除去作業中に亀裂が入り、煙突外に基準値52倍のアスベストが飛散した。周囲の健康被害は不明。
アスベスト除去中に地下鉄駅内コンコースに飛散
(愛知県/平成25年)
1日あたり6000人が利用する地下鉄駅内にある換気機械室のアスベスト除去工事で暴露し、コンコース内にも飛散。工事は中止された。被害規模は不明。